インフレの怖さ

マネースクールUNOの宮田です。

日本は、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」の号令のもと、黒田東彦総裁率いる
日銀の「異次元緩和」により、2年程度の期間を目標に2%の物価上昇目標を達成させ、
デフレ脱却すべく動き出しました。

政府や日銀は2%を急激に超えるようなインフレにならないようにコントロールすると
言っていますが、果たして本当に上手く操れるものなのでしょうか? コントロールに
失敗した時、インフレはどこまで進むのか? 考えると恐ろしくなります。

なぜなら、戦後の高度経済成長期のように、インフレ率以上の給料の伸びは全く期待
できないからです。

インフレがどんどん進むと私たちの生活にどう影響するのか? と考えていた時に、
若い頃、約15年前に初めて訪れたインドネシアのバリ島のことを思い出しました。

当時のインドネシアは「アジア通貨危機」の真っただ中で、街中にインドネシア通貨
ルピアを安定した外貨と交換しようと躍起になっている人々が大勢いました。滞在時の
正確な交換レートは忘れてしまいましたが、5000円をルピアに交換すると大量の古い
ルピア札を受け取り、驚いた記憶があります。

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そして、土産にと宝飾店で銀アクセサリーを購入しようとしたところ、日本円に換算

して5万円ほどのアクセサリーを、店員が何度もオーナーが見ていないか後ろを確認
しながら早口で「日本円でお金を払ってくれるなら、1万円で商品を渡す!お願いです
から買ってください!ルピアで払うなら買って欲しくない!早く決めて下さい、お願い
します!生活していくためには日本円が必要なんです!」と切実な様子懇願されました。

また、ラフティングというゴムボートでの川下りを楽しんだのですが、その下ってる
道中も、安定した外貨を獲得しようと、小さなボートで年老いたお婆さんたちが川の
いたるところで待ち受けていました。コーラや民芸品やあらゆるものを円や米ドルで
購入してもらおうと必死なのです。買うまで絶対に逃がさないというくらいの殺気
立った雰囲気でした。

当時の私は今ほど経済の知識を持ち合わせていなかったのもあり、発展途上国とはこう
いう感じなのか?程度の感覚で受け取っていましたが、後から考えると、とんでもない
通貨安の経済危機に陥っていたのです。

過度のインフレ(ハイパーインフレ)に見舞わられると、紙幣はただの紙切れ同然に
なってしまいます。一生懸命仕事をして、コツコツ貯めてきたお金の価値がみるみる
暴落していくことは、考えるだけでも辛いですね。

日本は今、政府主導でインフレ誘導を行っています。もちろん日本のような先進国の
成熟した経済下では、ハイパーインフレなどが起こる確率はほとんど無いだろうと
思われますが、何十年も先の将来は誰も予測できません。常に平時から先のことを
見据え行動をとっておくことが自らを救うこととなるでしょう。

みなさんは、インフレに備えた正しい資産運用を行っていますか? 自己防衛のためにも
先延ばしをせずに一歩前に進んで頂きたいと切に願います。

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