大正生まれのおばあちゃんの葬儀で「お金」と「絆」について物思い

マネースクールUNOの岡です。

先日、私の父方の祖母が亡くなりました。
祖母は、大正生まれの93歳、ここ数年は痴呆が進み、1年前からは介護施設に入所していました。
とはいえとても健康で、毎日の食事は自分できちんととっていたようです。
亡くなった日も自分で夕食を取り、夜中にトイレに行った際に他界しました。
特に苦しんだ様子もなく、いわゆる「大往生」だったと思います。

翌日の葬儀に私も参列しましたが、改めて「家族」というものを考えさせられる日になりました。
祖母には5人の子供、11人の孫がいます。
今の家庭で子供が5人というと、大家族ということになるかもしれませんが、現在42歳の私の親世
代にとっては、ごくごく一般的な家庭だったと思います。

厚生労働相発表の合計特殊出生率の推移をみると、いわゆる第一次ベビーブーム(昭和22年?
昭和24年)のころの合計特殊出生率は4.3を超えていました。
(※合計特殊出生率とは、その年次の15?49歳までの女性の年齢別出生率を合計したもの。
1人の女性が、仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に子どもを生むと仮定したときの子ども
数に相当します。「一人の女性が一生の間に生む子どもの数」と考えてください。)

つまり、昭和20年代前半の家庭には平均で4.3人の子供がいた計算になるわけで、統計上で
は、私の祖母の家庭は、ごく普通の家庭だったわけです。
この出生率、少子高齢化が叫ばれるように年々下がっていき、昭和50年には2.0を下回り、低下
傾向が続いています。
一般的には父親と母親がいて子供が生まれるわけですから、出生率が2.0を割り込むということ
は、当たり前ではありますが、日本の人口はどんどん少なくなることを意味しています。

現在は核家族化が進み、一人っ子の家庭も増えてきているようです。
サザエさんの磯野家のような家庭が少なくなり、ドラえもんののび太くんのような家庭が増えてきた
のが今の社会なのでしょう。

祖母の葬儀は、家族葬的に行ったつもりですが、さすがに90歳まで生きた人間の葬儀と言うこと
もあり、多くの方に参列いただきました。
自分の子供だけでも5人いるわけですから、親戚の方もそれなりに多く、中には私が初めて顔を
合わせる親戚の方もいました。

大正時代に生まれ昭和の時代を生きた祖母の葬儀に参列し、「昭和に生まれて平成の時代を
生きる私達世代の葬儀はどんな形になるのかな?」ちょっぴり考えてしましました。

孤独死という問題も叫ばれる現代、少子化だけでなく、日本では生涯未婚率が上昇してきている
ことを合わせて思うと、家族だけではない、いろんな社会のコミュニティーが必要ではないかと
思いました。

老後の生活にはお金は確かに必要ですが、お金以外の「絆」や「つながり」も大切かな、そう感じ
させてくれた祖母の葬儀でした。

厚生労働省:平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai11/kekka02.html

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岡 知宏
「投機・マネーゲーム」を勧める仕事からの脱却と自己浄化を経た現在の彼が顧客に対して考えることは「幸せになるお金を手に入れさせてあげたい」ということ。お金の闇を熟知したからこその正しさは際立ちます。広島県出身、1972年生まれ。

金融業界の社会貢献意識って何てお粗末っ! 

マネースクールUNOの有村です。

今年に入ってインフルエンザが全国的に猛威を振るっているようです。かく言う私も、インフルエン
ザで数日寝込むという失態を冒してしまいました。

みなさまも、手洗いうがいで用心なさって下さい。

さて、先日テレビを見ていましたら缶詰のパンを作られたパン屋さんの話題が放映されていまし
た。
いつもこの番組には感心させられるのですが、この回は特に素晴らしく感銘を受けました。

何でもそのパン屋さん、阪神大震災の際に救援物資としてパンを配ったそうですが、半分以上の
パンが被災者の方の口に入る前に腐ってしまった事がきっかけで保存の利くパンの開発に乗り
出されたとの事。

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そして、生み出されたのが保存期間3年の缶詰パン。3年前の震災の影響もあり、防災グッズと
して順調に売れ行きを伸ばしているそうなのですが、ある消費者から賞味期限間近の缶詰パン

を回収して欲しいという要望があり、それをビジネスと社会貢献につなげています。

賞味期限の一年前になると、そのパンを回収し、救助の必要な地域や飢餓地域に無料配布す
ることで社会貢献をし、一方回収に協力してもらった消費者には、新しい商品を割引で購入でき
るようにすることで定期購入者も増えるという素晴らしい仕組みを編み出したのです。

「本来、社会貢献というものは無償でやるべき、と言われているが本当は逆でビジネスに
なるから
こそ継続して社会貢献できる」
とはこの番組司会者の弁。

全くその通りだと思います。

本来企業というものは、社会貢献の一旦を担っていると思います。それは、何も寄付やボランテ
ィアだけではなく、「より人のためになる便利で快適な物やサービスを提供したい」という想いが
形になり、企業は収益を上げていき、資本主義は成り立っていると考えるからです。

しかし、以前私が身を置いていた金融業界を振り返ってみると・・・

無闇な回転売買、「訴えられないため」だけの顧客説明、効率重視の営業活動・・・。
そこに「顧客」の姿はありません。あるのは、「会社の収益」のみ。

元々、証券会社は株を売ったり買ったりしたい人の仲介役として成り立ち、銀行は資金の橋渡
しを行うために存在し、保険会社は不測の事態で金銭的に困窮しないように出来ました。生い
立ちは、ちゃんと社会貢献を担っていたはずです。他の業種よりも資金面に関わるぶんだけ公
共性が高いかもしれません。

しかし、現状はあまりにお粗末です。

言い訳は、「営利企業なんだから収益を追求するのは当たり前」という言葉。
全くその通り。利益を上げなければ会社は倒産してしまいます。

けれども、あまりにもこの言葉を免罪符のように使いすぎたのではないでしょうか。金融業界の
異常に高い給与水準が全てを物語っている気がしてなりません。
もしかすると、「社会貢献」をビジネスと捉えずに「自己収益の拡大」ばかりを追及していたことは
ただただ企業経営の怠慢ではなかったのか。

私は、弊社のような会社が早くメジャーになればいいといつも思います。別に、手前味噌から言
うわけではなく、同業他社が生まれ、業界としてひとつの動きを作り出すことが出来たなら・・・。

少しは、この怠慢な金融業界に風穴を開けることが出来るのかもしれない・・・

そんな期待を持っています。

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 有村朋子 
大手証券会社で女性営業スタッフを束ねる”やり手”を突き抜けた彼女が今仕事に求めるのは「顧客とのWIN−WINの関係」。自身の座右の銘「人間万事塞翁が馬」をベースにしたコンサルは哲学的に響く。大阪府出身、1979年生まれ。

リスクの取り方を間違えた現代のベートーベン

聴力を失った「現代のベートーベン」と呼ばれる作曲家が、18年間にわたってゴーストライターに
曲を書かせていたという事実が発覚したニュースがちょっとした騒ぎになっていますね。

ご本人でなくゴーストライターが謝罪会見を行うという流れが最高に滑稽です。

きっと二者の”影の協定”が継続できないギリギリのところまできていて、決して穏やかではない交
渉が行われていたのでしょう。
原因は人間らしく「欲望=お金」でしょうか?
ゴーストライターは最初は「自分は無名だから書かせて下さい」くらいの低姿勢でしょうが
その作品の存在がここまで有名になり大きなお金を生み始めると、自分の立場やメリットに
「不足」を感じるのが人間という生き物です。

交渉完全決裂・・・ 

「他人に公表されるのなら、せめて自ら公表して批判を少しでも軽減して致命傷を回避できないか」。
そんな判断がホームページでの謝罪文だったのでしょう。
そこに対抗した幽霊作曲家の意地と「なにかいいことあるかも」的な売名意識が生んだのがあの
記者会見です。

お二人とも悪魔に魂を売ったんです・・・ 
その悪魔の存在は・・・ 
きっと今回のニュースでは主役になりません。

これは、かつて音楽業界の端っこに約20年に渡って存在していた私の個人的印象に過ぎないの
ですが・・・
今回のように見えない存在であるはずの影武者が謝罪会見で人前に姿を現す自白劇がブームに
なったら、世の中、謝罪記者会見の数がたくさんになって大変なことになるかもしれませんよ。

作曲家が書いた曲をもらって歌い演奏する歌手よりも
自ら作った曲を歌い演奏する歌手は、アーティスティスト(芸術家)と呼ばれ、存在を大きく見せら
れる。その歌にはメッセージ性があるので人間性という内面の広がりも商品化できる。商品の
価値を長く、可能性を広く維持するためのマーケティングは現実にあるものです。
表現者であるということは大切な商品価値でもあるのですね。

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ただ、音楽業界性悪説よりも性善説をかたくなに信じている私は、そんなぬかるみは業界の
一部であると知っています。

そうじゃない方々もたくさん知っています。本当に愛する音楽を貶めることなく育て広げて行こう
という人達を。

欲望に負けて危険な一発勝負をする音楽ビジネス手法。
冷静さをなくし、良識をなくし、一瞬の快楽の為に全てを投げ打つ・・・ 

それはお金の世界での『投機』と同じ香りを放ちます。

毎日、ビクビクしてても、勝ち続けることは難しい。そして負けが再起不能なスケールのダメージに
なる。

本来音楽はしっかり作って、プランを立てて、コツコツ努力を重ねて育て売っていくもの。
そうしてトップに昇った楽曲やアーティストだけが時代を超えて愛され続ける本当のエヴァーグリー
ンになれるんです。
コツコツにもリスクは存在しますが、そこを、人を欺かないプロモーションや、マーケティング、そし
てタレントの育成に分散してリスクコントロールして行く。他人の上手い話にも耳を貸さないで、ひ
たすら自分のプランを見つめる・・・

これは、正しい投資運用みたいですね。

音楽の世界でも、お金の世界でも、人生と言う舞台でも・・・
リスクの取り方を間違えると、その人が乗った小船は、それなりに安全でそれなりの速さの海流
からはずれて一点に吸い込まれていきます。

多くの人は、その場所を「奈落」と呼びます。

                                            【文責:西原 朗】

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西原 朗 
雑誌編集者、ライター、コピーライターを経て、現在はマネースクールUNOにてマーケティングを手掛けながら、書籍執筆や講演活動も行なう。ブランディング、広告コピー、プレゼンテーション、プレスリリース、各種コンテンツなどで人の心に深く届く『言葉』『会話』を紡ぐ。大阪府出身、1961年生まれ。

投資信託の平均保有年数ってどのくらい??

皆さん、こんにちは。
暦の上では、春を迎えましたね。
とはいえ、まだまだ寒い日が続きますから、風邪引かないように気をつけてくださいね。

さて、みなさんは「投資信託」って聞いたことありますか?
どういうものか詳しくは知らないって方も、テレビや新聞などで見聞きしたことがあったり、
銀行で見かけたって方も少なくないと思います。
簡単に説明すると、「皆さんが出資したお金をまとめて、プロが選定した株式や債券といった有価
証券に投資を行い、その管理・運用をプロがやってくれる」というものです。
複数の資産に小額から投資できるということで、投資運用を行う際の金融商品として人気がありま
す。

一方、便利な投資信託ですが、この金融商品を利用すると手数料がかかってしまいます。
誤解しないで頂きたいのですが、手数料自体が悪いと言っているわけではありません。
100を超える銘柄を調査し、その後も値動きを見ながらバランスをコントロールしていくのはとても
煩雑で、骨の折れる作業です。
さらには、これだけ複数銘柄の株式を購入しようと考えたら、莫大な資金を準備しなくてはなりませ
ん。
この便利な仕組みを維持していくのには、やはり経費はかかってしまうと思いますし、仕方のない
ことだと思います。
同じ距離でも歩けばタダですけど、タクシーに乗るとお金かかりますよね? そんな感覚だと思って
います。

私がここでお伝えしたいのは、「手数料のかかり方をしっかり理解しよう」ってことです。
投資信託には販売手数料と信託報酬という2種類の手数料があります。
販売手数料は購入時に1回だけかかるもので、信託報酬は保有期間中継続的にかかります。
投資信託の格付け会社であるモーニングスター社の調査によると、販売手数料の平均は
2.77%で、信託報酬の平均は1.47%だそうです。
投資信託は運用商品である以上、利益が約束されたものではないですが、例えば年間6%の収
益が見込めたとします。
この商品を1年間保有したとしたら・・・
6%【年間収益】?(2.77%【販売手数料】+1.47%【年間信託報酬】)=1.76%【実質収益】
となります。
一方、同じ商品を10年間保有し続けたとしたら・・・
60%【10年間収益】?(2.77%【販売手数料】+14.7%【信託報酬】)=42.46%【実質収
益】
となり、1年あたりの収益に換算すると4.246%となります。
かなり乱暴な計算ですが、投資信託は長期保有してこそ、本来の力を発揮できる商品だということ
が分かると思います。
そこで質問です!

日本での投資信託の平均保有期間ってどのくらいでしょうか?

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昨年の今頃、日本経済新聞にちょうどその記事があったのですが、この記事によると2012年の

投資信託平均保有期間は、なんと2.3年なんだそうです。
愕然の事実・・・
皆さんはどう感じますか?
「投資」そもそもの考え方として長期保有は大原則です。
さらに、投資を行う為に投資信託という金融商品を選んだ場合、その商品性から長期保有が求め
られます。
それなのに、2.3年・・・
もちろん、運用商品である以上、利益が出ていたら「下がってしまうまえに売却して利益確定した
い」
という投資家心理もあると思います。しかし、一方で販売会社側が頻繁に乗り換えを促すような販
売を繰り返しているとの声も少なくないのが現状です。
販売業者側が販売方法を改めることがもっとも求められることだとは思うのですが、
投資家側ももっと知識を備えて、お勧めされるまま売買を行うようないいなりから脱却するときが
来ているんじゃないでしょうか。