人生はリコールできません

マネースクールUNOの倉田です。

私は自動車で山道などをドライブする事を趣味としています。
冬の間、山間部は積雪や路面凍結で走ることができませんので、ある意味で今は“冬眠”状態です。
早く春が来ないかな?

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さて、最近ニュース等で大手自動車会社の大規模リコールのニュースを目にする事が多くありませんか?

昨年はトヨタ自動車が639万台(エンジン等不具合)、ホンダ610万台(タカタのエアバック問題)。今年に入って早くもトヨタ自動車210万台(別の会社の部品によるエアバック問題)。1件1件に関わる台数が大規模化してきています。

そもそも「リコール」とは設計・製造段階を原因とする不具合に対し無償修理を行う制度。
メーカーや輸入業者等が国土交通大臣へ対称車種を届け、ユーザーに対してDMや自社のHP・ニュース・広告等で知らせます。
日本では1969年より届出が開始され、毎年大小さまざまなリコール情報が自動車メーカーのHP等で公開されていますが、国土交通省の公開資料を見ますとこの10年程で件数もそうです
が対象台数がグンと増えているのが分かります。

モノ作りの技術が衰えてきているのか?

それよりも、この10年の自動車を取巻く環境の大きな変化が影響を与えていると考えます。

1つは環境問題への対応です。
HV(ハイブリッド:トヨタプリウス)、EV(電気自動車:日産リーフ)、FCV(燃料電池車:トヨタミライ)など多種多様な「エコカー」が登場。
それらに触発され既存のガソリン車・ディーゼル車も燃費性能を年々向上させています。
新たな発明や機構の採用など“自動車技術”そのものが進化してきている印象です。
進化を支えるのは高度な電子機器と緻密なソフトウェアにより飛躍的に向上した制御技術。
その技術革新は「クルマの電子化」とも言われています。

複雑・高度化する全ての部品を自動車メーカーが独自で開発するには限界があり、多くの専門企業に外注し調達しています。
その結果、自動車主要部品のブラックボックス化が進み、故障箇所をディーラーに持って行ってもすぐに特定する事ができないケースも増えて来ているようです。

2つめはコスト削減と経営資源の効率的利用の為に考えられた設計・生産技術の革新です。自動車は車体の骨格となるフレームとそれに付随するサスペンションやエンジン・トランスミッション等の主要パーツを組合せた「プラットフォーム」に内・外装を被せて完成させます。
今の自動車は主要な“中身”の部分をグループ内の様々なブランド・車種間で共通化し、メーカーそれぞれのデザインを施した外装を載せ色々な種類の車種を効率良く生産できる様に企画段階から考慮されて、 「なるべく早く・なるべく安く・なるべく多様に」を実現させています。

この「プラットフォームの共通化」を早くから強力に推し進めているのがドイツのフォルクスワーゲングループ。
世界中で販売ボリュームが多い“Cセグメント”と呼ばれるコンパクトカークラスの代表車種である「ゴルフ」をベースにビートル・ボーラ・ティグアン、同じグループ内のアウディのA3、セアトのレオン、シュコダのオクタヴィア等々。
たった1つのプラットフォームから世界各国の好みに合わせた車種を効率的に開発・生産しています。
その結果、2015年の予測ではフォルクスワーゲングループがここ数年生産台数で世界一を維持してきたトヨタグループを抜く可能性があるとも言われています。

「より良い物をより早く、より安く」自動車作りは衰えるどころか飛躍的進化を続けています!しかし技術が進化・効率化しているのにリコールが拡大してしまうのはなぜ?

現在指摘されている問題点は、進化・効率化の為に初期の段階で起こった小さな見えにくいミスが後々大きな問題に発展しやすいと言うことです。
基礎設計の段階でのミスや部品選定段階で欠陥のある部品をチョイスしてしまうと、1メーカーの1車種の問題に留まらず、複数メーカーの複数車種に波及してしまいます。
しかもトラブル要因が電子制御部品などのより複雑なシステムを原因としていた場合、自動車メーカーだけでは解明できず、専門の外部機関の助けが必要な場合もあります。その結果、原因究明に手間取りリコール発表まで時間を要するケースがあり、大規模なリコールにつながりがちです。

時間が掛かり、対象となる台数が拡大する傾向が強まった「リコール」
数年前のトヨタ自動車の米国でのブレーキ問題の様に巨大メーカーの屋台骨をも揺るがしかねない事態を引起す可能性も出てきています。

人生におけるお金の知識もよく似ている側面があります。

多くの人が80年前後生きる時代、人生は非常に永いものです。
誰もがより良く・より楽しく・自分の望む事を全て達成できる人生を望んでいるはずです。
ただ達成する為に必要となる1つの要素は「お金」
自分自身が一生で稼ぐ事ができる金額はある程度限られる訳ですから、より効率的により有意義に殖やし使っていきたいと誰もが望みます。

しかし、基本的なお金の知識が十分に備わっていなかったり誤っていると、人生の設計段階・部品選定などの初期の段階で「ミスジャッジ」をしてしまっているかもしれません。
また、現在自分がお金について取り組んでいる内容が間違っている事を、自分自身で原因を究明しジャッジをし修正する事は非常に困難です。
自分で気付く事ができず、人生の時間が相当経過してから判明していては取返しの効かない致命傷を与える結果になる可能性があります。
多くの日本人が思いこんでいる「お金の常識」には多くの誤解が含まれています。
人生のより早い段階でお金の基礎の総点検をし、専門家の客観的なチェックをする事で防ぐ事ができます。

自動車は「リコール」で修正できますが、人生の誤りで過去った時間は「リコール」で取り戻す事はできません。
マネースクールで学び、人生計画を見直してみませんか?
(倉田壮一)

国土交通省HP 自動車のリコール公開資料 : http://www.mlit.go.jp/jidosha/carinf/rcl/data.html

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