「インバウンド旋風」って何だろう?

マネースクールUNOの岡です。

日本経済新聞社は2015年上期(1~6月)の日経MJヒット商品番付を発表しました。
結果は以下の通り。

「なるほど」と納得の名前もあれば、「何それ?」といった名前もランクインしていましたが、皆さんの感想はいかがですか?

Book1

個人的に気になったのは、東の横綱の「インバウンド旋風」

実は、2014年の東の横綱も「インバウンド消費」でした。
(ちなみに、2014年の西の横綱は「妖怪ウォッチ」、東の大関は「アナと雪の女王」)

皆さんは、この「インバウンド」という言葉、ご存知ですか?
インバウンド(inbound)とは、(旅行業界において)外から入ってくる旅行客のことで、一般的に訪日外国人旅行客を指します。

日本各地の観光地に外国人客が押しかけ、大都市の百貨店や家電店などでは中国人観光客による「爆買い」も、今では見慣れた風景になってきましたよね。
先日、家電量販店に行く機会があったのですが、周りはアジア系の外国人観光客でいっぱい。

 

周りで飛び交う言葉を聞くと、一瞬ここが日本であることを忘れてしまうようでした。
彼ら訪日外国人は、いったいいくらのお金を使っているのでしょう?
oka

訪日外国人の旅行消費額の推移を見てみると、東日本大震災で訪日客が落ち込んだ11年の8135億円を底に1兆849億円(12年)、1兆4167億円(13年)、2兆278億円(14年)と3年連続で増加。
2015年1~3月の訪日外国人の消費額も7066億円と前年同期比で6割増、今年も過去最高を更新しそうな勢いで、国内経済に力強い活力を与えているのです。

「爆買い」で、日本人の商慣習にも変化が表れています。
例えば、2月と8月は「ニッパチ」と言われ、季節の変わり目にあるため、小売業界は売り上げが下がる時期とされていました。
ところが、2月は中国の旧正月である春節にあたり、中国からの旅行客が増える為、百貨店では「春節福袋」を用意するなど、むしろ「売り上げが上がる時期」となっています。

消費税が今後8%から10%に上がる中で、国内消費が減少することが心配されていますが、この訪日外国人の「爆買い」が、景気回復への一つの起爆剤になるのは、間違いありません。

「観光立国」
これも、安倍政権が目指す景気対策の一つ。
政府は東京五輪が開催される2020年までに、現在年間1300万人の訪日外国人客を2000万人に増やす目標を掲げています。
2兆円にまで達したインバウンド消費は、東京五輪が開催される20年までに4兆円に倍増すると予測されていて、我々の身の回りの環境を大きく変えることになりそうです。

「転売目的で日本製の紙おむつや粉ミルクを買い占める」「ホテルでタオルなどの備品を持ち帰る」「大阪のおばちゃん以上に、強引な値引きが目立つ」 といった、訪日外国人のマナーの問題などマイナス面も取り沙汰されていますが、日本経済への恩恵を考えれば、彼らが「ありがたいお客様」になっているのは事実。

マナーの改善を求めつつ、日本人が「おもてなし」の精神で彼らを迎える、これも身近にできる立派な景気対策なんですね。

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