夢を実現するためにはお金もかかる

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マネースクールUNOの岡です。

去る10月22日は、プロ野球ドラフト会議でした。

今年も多く若者が未来のスター選手を目指し、プロ野球選手としてのスタートを切ります。

プロ野球は、夢の世界。

ドラフト上位指名の選手には1億円以上の契約金が支払われ、1軍で活躍するスター選手になれば、年俸数億円が稼げる世界です。

甲子園で活躍した多くの高校球児たちがプロ野球選手としての新たなスタートを切るわけですが、今回は、「高校野球にかかるお金」について、少し調べてみました。

 

まずは、甲子園に出場する場合、出場校はいったいいくらのお金がかかるのか?

「全国高等学校野球選手権大会 開催要項」によれば、監督1名・部長(責任教師)1名・ベンチ入り選手18名までは、主催者(夏の大会は朝日新聞社)が旅費と滞在費を支給します。

代表校の所在地から大阪までの往復普通乗車運賃、加えて抽選日から、その学校の最終試合日までの日数に対し、1日1人3,000円が補助されるそうです。

では、ベンチ入りできなかった選手や応援団の旅費や宿泊費はどうなるのか?

これらの費用はすべて「自己負担」となります。

旅費や宿泊費以外にも、記念グッズ、応援用具、事務費用などを含めると、(とある高校の場合)1試合の費用は約1,000万円!

決勝までの6試合を戦うことになれば、なんと6,000万円ものお金が必要になるのです。

これだけの金額を集めるために、甲子園出場が決まった高校は寄付金集めに大忙しとなるそうです。

私の出身高校は甲子園に出場したことがないので経験がないのですが、母校が甲子園に出場したことがある方は、寄付を求められたり実際に寄付をしたりした経験をお持ちのなのではないでしょうか?

それでは、高校球児の保護者サイドが1年間に支払うお金は一体いくらでしょうか?

その高校が公立か私立か、あるいは甲子園を目指す強豪校かどうかによって違うでしょうが、(個人的に調べたデータによれば)年間60万円程度がかかるとか。

部費、父母会費、ユニフォーム代、用具代、遠征費・・・

さらに、親元を離れて強豪校に進学した場合は、寮費も必要になります。

「こんなもんじゃない、年間60万円以上のお金がかかる!」と悲鳴を上げている親御さんも多いかもしれません。

野球に限らず、部活動にはそれ相当のお金、そして親御さんの献身的なサポートが必要になるようです。

今年のドラフトでも、指名された選手以上に親御さんが涙を流している姿をテレビで見ると、「子供と一緒に、お父さんお母さんも(金銭面含めて)頑張ってたんだなー」と感じてしまいます。

 

プロ野球の世界は、夢の世界であると同時に厳しい世界。

多くのスター選手が誕生する一方で、その何倍もの選手が夢破れて引退していきます。

だからと言って、自分の子供が「プロ野球の選手目指して頑張りたい!」と言ってきたとき、「ウチはお金がないから、あなたの夢を諦めて・・」とは、親としてはなかなか子供に言えませんよね。

 

「夢の実現には、お金が必要」

ちょっぴり現実を考えてしまった、今年のドラフト会議でした。

(岡 知宏)

「マタニティマーク」と「投資」の共通点は?

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マネースクールUNOの倉田です。

妊婦さんが身に付けているピンク色の「マタニティマーク」。

2006年に厚生労働省によりデザイン統一され、社会生活の中で皆が妊婦さんと赤ちゃんを見守る意識を高め、緊急時に妊娠している事を伝えるツールとして用いられています。

このマタニティマークがデザインされたストラップの大きさが年々小さくなってきているそうです。

「小さくして欲しい!」と言う要望を出しているのは、意外にも日常生活で出来る限り社会からの助けを得たいと望んでいるはずの妊婦さん。

緊急事態に備え常に身には付けておきたいと望んでいますが、付けている事により危険な目に遭遇したと言う報告がネット等で散見されています。

産婦人科でも目立ち過ぎないように常に身に付けるようアドバイスするケースもあるようです。

本当は社会全体で守る必要があるマタニティマークを付けている妊婦さん。

妊婦さんが嫌がらせの対象となってしまった原因は、妊娠・子供に対し何らかの不快感を持つ人の不満の表れ、社会の善意を受けようとマークを悪用する妊娠していない女性の存在等々、あくまでごく少数と思いますが様々な要因が指摘されています。

現代社会は多くの人々の高度な助け合いで成り立っており、今後も継続して行く為には「親から子そして孫へ」という健全な世代間のリレーが社会全体として続かなければ成立しません。

親が存在しなければ子は育ちませんし、子共などの次世代が大きくなり社会を支える存在にならなければ親世代は安定したリタイア後の生活は送れないのです。

当然国家・政府はその事を理解、アベノミクス第二弾の目玉政策に希望出生率の目標値を定めるなど、ここ数年は少子化対策を充実させてきています。

どんなにトップダウンで社会を良くする為の政策が打ち出されても、実際に妊婦さんと接する私達が正しい理解し行動に移さなければより良い社会にならないだけではなく将来の日本を支えてくれる可能性のある世代が十分に育たず自分自身の老後に不安を残す結果になります。

 

似たようなニュアンスの出来事が「お金」の世界でも起こっています。

 

「失われた20年」と揶揄されてきた最近の日本。

頑張って働いても望むようには増えない収入、節約し貯めても殖える気配すらない貯蓄。

この状態が今後も長期間継続してしまえば私達の未来が輝かしいものとはならない可能性が高いことは日本の社会全体が意識しています。

そこで国は2000年以降『貯蓄から投資へ!』というスローガンを掲げ、「正しくお金を殖やす行為」=「投資」を後押しすべく、確定拠出年金(401k)・小額投資非課税制度(NISA)など様々な政策を打ち出しています。

 

しかしそれらの諸制度を実際に使う日本国民の大多数は、過去まともに金銭教育を受けていないため正しいお金の知識を持ち合わせていない現状。

私達ファイナンシャルプランナーが多くの相談者からお金の相談を受け垣間見るのは、日本国民の知識不足と自分達の利益至上主義の為におよそ「正しいお金の殖やし方」とはかけ離れたような方法や商品を紹介している金融機関の姿勢。

残念ながら多くの日本人には提案されたプランが自分に現時点で必要かどうか?本当に合っているかどうか?を判断する力が備わっていません。

 

真の意味で恩恵を最大限享受すべき人達が、自身の知識不足のために一部の悪意を持った人の行動と社会の誤った認識により自分の人生を切り開く有益なツールを萎縮し使えない事は、その人にとっての不利益となるだけでなく行く行くは社会全体の損失となってしまう。

 

利用者や周りを取り巻く社会のあり方で小さくなってしまったマタニティマークのように、正しいお金の殖やし自身の将来を明るくする「貯蓄から投資」の流れを萎縮させてはいけませんよね。

その為には、皆が正しく「投資」について学ぶ必要があると思うんです。 

東京オリンピックとTOKYOオリンピック

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マネースクールUNOの岡です。

10月12日は体育の日
ハッピーマンデー制度によって、2000年からは10月の第2月曜日が体育の日となっていますが、それまでは毎年10月10日が体育の日でした。
ご存知の方も多いと思いますが、1964年の東京オリンピックの開会式が行われた10月10日を、1966年から国民の祝日としたことが、体育の日のはじまりです。
今日は、前回東京でオリンピックが開かれた「1964年の日本」はどんな国だったのかを、少し振り返ってみたいと思います。

総務省「統計からみえる東京オリンピック時と現在の日本の状況」
http://www.stat.go.jp/info/anotoki/pdf/olympic.pdf

 

まずは人口。
1964年は9,718万人でしたが、2013年は1億2,730万人となり、49年間で約3,000万人増加しています。
ただし、65歳以上の人口割合を見てみると、2014年が25.1%(4人に1人が65歳以上)ですが、1964年は6.2%、高齢化が進んでいることがわかります。

当時は、1人の女性が一生に産む子供の平均数(合計特殊出生率)も2.03人で、人口はどんどん増えていく、とにかく日本は「若い国」だったわけですね。

次に物価。
当時の物価を見てみると、改めてその安さにびっくり。
1964年のはがき代は5円、中華そばは59.4円、新聞代は1か月450円などなど
消費者物価指数を比べてみると、(2010年基準を1964年が1.00となるよう再計算した上で比較すれば)、1964年の1.00に対し2012年は4.15となり、この50年間で物価は約4倍に上昇したことがわかります。
意外だったのが、バナナの価格。
1964年のバナナ1kgは228円と、今現在とほとんど変化がありません(2013年で211円)
「バナナは物価の優等生」と言われるのも、うなずけます。

 

1964年からの50年間、第二次世界大戦の敗戦から高度計再成長期を経て、様々な面で日本は大きく変わりました。

例えば、「グローバル化」
日本から海外へ出かけていく人の数は、現在年間約2900万人、1964年当時から56倍に増えました。
また、日本を訪れる外国人数も昨年は1300万人で、この50年で約50倍に増加しています。
2011年が8135億円、2012年1兆849億円、2013年1兆4167億円、2014年2兆278億円と年々拡大する訪日外国人の旅行消費額を見ても、グローバル化の一つの象徴である外国人観光客の「爆買い」が日本経済を支えていることは明らかです。

次回の東京五輪が開催される2020年までに外国人旅行消費額は4兆円に倍増すると予測されていて、今後も我々の身の回りの環境を大きく変えることになりそうです。

「東京オリンピック」から「TOKYOオリンピック」へ

新国立競技場建設やエンブレムなどの問題で、ここ最近はなんとなくネガティブなイメージの東京オリンピックですが、あるシンクタンクによれば数十兆円規模の経済効果が見込まれるビックイベントであることは事実です。

 

2020年のオリンピック開催に向け、私達の国「日本」はどのように変わっていくのでしょうか?

(岡 知宏)

VWの不正問題に学ぶ人生目標達成の注意点とは?

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マネースクールUNOの倉田です。
人間は誰しも「自身が楽しみたい・他人に良く思われたい」と考えます。
個人・企業を問わず誰もが持っている意識が、時に大問題を引起すケースがあります。

最近起こった「フォルクスワーゲン(VW)排気ガス規制逃れ問題」です。

現在世界の自動車業界は日本のトヨタグループ、欧州のVWグループ、米国のGMグループが頭1つ抜け、世界中で各社年間1000万台前後を販売し熾烈な争いを繰り広げています。
リーマンショックの煽りをまともに受け一時国有化されたGMは数年横ばい、米国での急加速事故問題以降は品質向上に時間を割き台数微増のトヨタを尻目にここ10年で最も勢い良く伸びてきたのがVW。
10年前に200万台程差があったトヨタとVWの販売台数、2014年は10万台という僅差でトヨタが上回ったという状況。
VW躍進の立役者はここ数年で世界最大の自動車販売市場に成長した中国市場でのシェア獲得、浮沈は激しいですが勢いがあります。
VWがトヨタを抜き“悲願”である初の「世界一」の称号を得る為の勝負の要は、ライバルのトヨタ・GMが得意とする世界第2位の自動車販売市場である米国市場攻略の成否。
そんな背景がありました。

「エコ」が叫ばれる昨今、米国市場攻略の目玉としてトヨタのハイブリッド車に対抗する為にVWは欧州新車販売台数の50%以上を占めるエコカーの代表である「クリーンディーゼル車」で勝負に出ます。
新型車を売る為には現地基準の審査をパスする必要がありますが、米国基準と欧州基準で最重要と目される検査項目が異なる為そのまま米国に持ち込んでもクリアする事が難しい。
早期の販売開始を狙いたいVWは違法ソフトウェアにより検査時のみ排気ガス規制値をクリアする不正な手段を選択。
違法ソフトが働かない通常走行時は10~40倍の窒素酸化物を排出する車両を世界で最大1100万台販売するに至りました。

現在、各国の調査機関やVW自体が原因・経緯を調査中のため推測になりますが、これだけの規模の不祥事を現場レベルで判断したとは思えず、組織的判断があった可能性は高い。
問題の遠因は長期的視野の欠落と競争下の短期的な虚栄心。

爆発力はあるもののいつ落ちるか読めない中国市場が順調な今が最大のチャンスと捉え、悲願である「世界一」という名声を短絡的に求めたこと。
さらにここ数年続いたVW社内の権力闘争(VW創業家vs現経営陣)の主導権争いも経営判断に微妙に影響を与えたかも知れません。

不正は一時的に効果があったかもしれませんが、事件表面化で長期的には最悪の結果をもたらします。
株価は大幅に下落、監督機関から最大2兆円以上の巨額の罰金を課される可能性が指摘され、改修費用その他を含めると今後どれ程の金銭的損失になるか予想がつきません。

そして今回の最大の損失は、失われた社会的な「信頼」。
金銭的損失と異なり回復する事が容易でなく、今後永きに渡ってその真意を味わって行く事になるでしょう。

人生にも共通する失敗の要素が含まれています。

私達のスクールを受講し相談に来られる人の中で、お金が貯まらず常に余裕を持てない人生を歩んできている方の傾向として、その瞬間に自身がより満足する選択はどれかという短期的視点で目の前の選択を次々としていく方が多いように感じます。
将来の夢を聴くと「結婚し子供が欲しい!」「マイホームを手に入れたい!」「自分の店を持ちたい!」「豊かな老後を過ごしたい!」
しかしその夢を実現させる為に重要な毎月のお給料・ボーナスの行き先は旅行・洋服・アクセサリー・趣味・習い事・友人との付合いで等でほとんど使ってしまう、誘惑の多い現代社会の中で「お金を貯める・殖やす」事には一切回っていない。
やりたい事や夢だけは年齢と共にどんどん膨らみますが、足元で自身が取っている行動はその自身の願望を遠ざけるような選択になっていませんか?
「このままじゃダメだな~」と心の中で気付いていても・・・

「世界一になりたい! 素晴しい技術を持った企業と思われたい!」

誰しも望む想いを短期的に叶えようと長期的問題になる可能性に目を瞑った企み。
年間の売上高28兆円・営業利益1兆8000億円の世界的企業でさえハマった「罠」
今の行動・選択が将来にどんな影響を及ぼすか、常に長期的な視点に立ち計画を立てて行動する。
企業も個人も同じです。

短絡的な楽しみを求め将来に不安を残す人生にならない、長期的に幸せや夢を手に入れていける人生を目指す為に、改めて人生に役立つ「お金」の勉強をしてみませんか?

(倉田壮一)